ないものを見ようとするより、あるものを見るほうが幸せでしょ。

斉藤富士子  十二湖ガイド
「ここのいいとこ? お米がおいしい、水が違うから。 ウニ、アワビ、サザエ、海のものも、山のものもおいしい。 おすそ分けよって、海と山とで交換し合うの。 東京にあってここにないものはたくさんあるし、若い人はみんな東京へ行きたがるけんど、東京にないものがここにはいっぱいあるの」

ガイドの斉藤さんは、心底この土地が好きで、この仕事が楽しくて仕方がない様子だ。
「白神のガイドになって4年目、こんな幸せなことはない。お客さまがいない日でも、毎日森の中に入っているの。 冬の白神も素敵よ。木や鳥のことをもっと勉強したいし、一生をこの仕事にささげたい」

柔らかな津軽の抑揚で斉藤さんが朗らかに語るのを聞いていると、こちらまで元気になった気がする。
おまけに今日の記念にと、ご主人お手製というタラノキの杖までプレゼントされた。
願わくばいつかこの杖をついて、再び斉藤さんと白神山地を歩く日が来ることを!

■夕陽に染まる行合崎
ニッコウキスゲが群生する行合崎に佇む。白神山地で"浄化"された旅人は、本当の豊かさって何だろう、と赤く照り映える日本海に向ってつぶやくのだった。

NOTES

農産物

深浦は良質な土壌と日本海からの風によって独特の農業が行われています。 ブランドにんじん「ふかうら雪人参」は深浦の気候を生かしたフルーツ人参です。...続きを読む

タラノキ

天ぷらなどでおなじみのタラの芽は、このタラノキの新芽です。生育が早く、日当たりの良い山林に育つ落葉低木樹。

ニッコウキスゲ

ユリ科の多年草で、ラッパ状の黄色い花をつけます。青森県では西海岸沿いに群生地が多くあり、黄色いじゅうたんのようなニッコウキスゲと青い日本海のコントラストは一見の価値ありです。

行合崎

奇岩に囲まれ、芝生に覆われたこの岬には、6月頃からニッコウキスゲの大群落が美しい花を咲かせます。釣り場としても人気があります。...続きを読む

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